2014年11月

2014年11月30日


前回の記事恋のLesson応用編 edeNについて思ったこと。
を書きながら、恋愛面で春香と美希の違いはなんだろう、と
疑問に思ったことがあります。

美希は赤羽根P積極的にアプローチしていますが、押せ押せに
なりすぎて動揺することや、どうしよう、と思うことがあります。
反面、赤羽根Pはアニメ後半から春香に会話をすることが
多い。そして春香も、あまり言葉には出さないけれど、彼を
ひとりの男性として意識している描写があります。

想像の範囲を出ないところはありますが、春香が美希と
異なる点がいくつかあります。

①春香は男性を元気付けるのがうまい。
②恋愛に関係した経験をした可能性がある。
③恋のライバルには鈍感。

もう一度言いますが、特に項目②は私の想像です。
美希のバックグラウンドと全く違います。

はじめに、項目①の男性を元気つけることがうまいことについて。
赤羽根Pに差し入れを持っていく描写がいくつかあります。
たとえば、まなマス1巻で手作りのお菓子を渡したり、新しい
アニメ終盤で財布を買ってプレゼントします。

とくにまなマスで気になったこと。生っすか?の収録前後に
2回も赤羽根Pに手作りのお菓子を渡そうとしました。
1度めは先に美希と響、貴音に食べられて大ショック。
「うう、プロデューサーさんに食べてもらおうって思ったのにな・・・」
みんなに見せませんでしたが、ショックを受けています。
めげずに生っすか?の収録語に手作りケーキをプレゼントした
春香。赤羽根Pにうまいといわれて大好評。彼は女心に鈍感な分、
美希のように押せ押せで攻めるよりは効果的です。
ケーキを渡す前の春香が本当に赤面しているのも、
プロデューサーとしてでなく、男性としても見ている証拠です。

そして劇マス。合宿の最終日に赤羽根Pがみんなにハリウッドに行く
こと打ち明けます。みんながショックを受けて、泣き出すメンバーも出て
くる状態。そこで春香が、プロデューサーさんが安心してハリウッドに
行けるようにライブを成功させようといいました。これがきっかけで、
みんなテンション回復。まくら投げ大会が急遽行われました。
まくら投げ大会の巻き添えをくらった?律子が春香のおかげでみんなが
元気になった、と彼に話したら大喜びするでしょう。
見方によっては赤羽根Pの気持ちを代弁しています。

このふたつの描写だけでも、春香は男性を元気にするスキル
に長けていることがわかります。女性からの心がこもった贈り物を受け取る
こと。そして好意をもってくれる女性が、自分がやりたことを応援してくれる
こと。女心に敏感、鈍感にもかかわらず男性には
大きな助けに
なります。実力以上の成果も発揮できます。
春香はこの手のセンスに非常に長けてます。
これが女子力なのか・・・。(笑)
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そう考えたら、赤羽根Pが春香にはいつも助けられている、という気持ちが
強くなってついつい話しかけてしまうのも、自然な流れかもしれません。

おまけ・・・考察するときに参考にした文章。読んでみて考えさせられました。
赤羽根Pは女心には鈍感ですが、プロデューサーとアイドルの
関係という面では、非常に信頼しています。


今日はデレマスのライブビューイングに行くので、項目①の考察で終わります。
項目②と③の考察は、また後日。

続く










2014年11月29日

急にグルーヴィーチューンを見返したくなりました。
前の記事のブログは、誤字脱字が多くて申し訳ありません。
なおしました。
参考美希考察その⑨彼女は恋のLesson初級編つづき

予告した春香ネタの前に、もうひとつ書きたいことができました。
それは、edeNについて自分が思ったことです。

【恋がよくわからないから歌えます】

「Music of love」を見たあと、久しぶりにを聴きました。
歌詞は「恋のLesson初級編」みたいに、学校生活のような
日常生活から生まれる恋のイメージとはかけ離れています。
冷静になると、まるでシリアスな恋愛映画や小説のようなイメージです。
本気でエデンの園をモチーフにしてますよ。
それ以上に、女性目線の恋の情熱です。
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PVを何回も見直して気になったことが4つ。
①りんごと蛇がキーワードに見えます。
②うさぎが4人の近くにいます。
③美希、雪歩、真、貴音の4人がそれぞれ2人ずつ存在します。
④男性が現れては消えます。そして触れようとすると消える。

PVでちょくちょく見られたりんごと蛇、うさぎが象徴するものを少し調べました。

りんご・・・花言葉。選ばれた恋、選択、名声、誘惑。後悔。
      もっとも美しい女性へ。
      気になった文章。

蛇・・・生命、豊穣、性の象徴。聖書ではアダムとイブをそそのかして
    楽園を追放させた原因をつくる。気になった文章。


うさぎ・・・豊穣、多産、女性的な能力。夢占いでは、
      飼いうさぎは女性的な能力を使いこなせずにいる。

男性には思い浮かばないイメージです。

なんだろう。歌詞の内容から、禁断の恋に落ちて、多くのものを失う
覚悟で、壁を乗り越えようとしている女性の姿が思い浮かびます。
PVは暗い雰囲気とはいえ幻想的。4人はブティックのショーケース
みたいな部屋にいます。壁越しに男性に手を伸ばそうとしますが、
すぐに
消えてしまいます。

見方によっては、恋愛の経験がない、少なくとも成功経験がない
ほうが想像をふくらませて歌えそうです。

いまさらですが、4人の恋愛&男性への認識。
美希・・・おそらく赤羽根Pに会うまで恋は経験してない。恋に盲目。
     アタックしても命中率低い。
雪歩・・・恋愛経験なし。むしろ、アニマス前半では男性が苦手な
     ところが目立つ。まなマス3巻の雪歩編でも、男性ファン
     相手に動揺。それでも幾分ましになった。
真・・・恋愛経験なし。アイドル活動は王子様路線で受けることが
    多い。反面、女の子らしいファッションや言動にあこがれる。
貴音・・・恋愛もわからず、デートもよくわからないときっぱり。
     恋のLesoonABCを行うまでは恋は月に焦がれるの
     気持ちだと思っていた。


なんだか、PVの演出と4人のバックグラウンドがリンクしているように
見えます。先ほど述べたりんごと蛇、うさぎの象徴といくつか照らし
合わせます。たとえば、飼いうさぎの女性的な能力を使いこなせずに
いる、というのはイメージはある程度したけれど本当の恋がまだ
わからない、ということ。美希は恋に積極的ですが、アタックが
盲目状態。空回りになりやすいです。

そしてりんご。花言葉を調べました。これも女性的なイメージ。
PV中に4人にりんごを渡そうとするのは、ローブをかぶったもう
一人の美希、雪歩、真、貴音。戸惑う4人に対してもっと積極的
にいきなさい。女の魅力で男をつかみとりなさい、と言わんばかりです。
経験浅いメンツが、恋について頭をひねって考えている姿を象徴して
いるように見えます。

蛇のこと。メタ的な考えを含めて考えると、美希の一面を示しているかも
しれません。赤羽根Pへの恋はヘタすればアイドルのタブーにつながります。
彼女の場合積極的なアタックは、タブーへと突き進む誘惑と紙一重。
美希、チャレンジャーだよ。

【赤羽根Pが遅刻したから成功した?】

では、ここで美希流の恋のLessonABCの話になります。
はじめに言っておきますが、赤羽根Pが美希の番のときに大遅刻
しなかったら、優勝はおろかPVのイメージもできなかった。

ストーリーのBパートより。気になったセリフ。
ハニーは、美希がどんな気持ちでここで待っていたのかわかる?美希
そうだな。ちょっと変わったレッスンだけど、仕事は仕事だもんな。赤羽根P
真君達は、美希と違ってデートできたから、そういうことが言えるの。美希
僕たち、仕事で来てるんだから。真
ハニーのバカ。でも、美希のほうがもっとバカなの。美希
美希ちゃん、悲しそうだったね。雪歩
そうだね。でも、なんだかうらやましいな。雪歩
恋とは、月に焦がれるような気持ちなのだと私は思っておりましたが、
しかし、恋とは、案外近くにあるものなのかもしれません。貴音

このやりとりだけで、美希と他の4人の恋の認識のずれが見えてきます。

美希自身も、理想のデート体験は仕事だと頭でわかっていました。
ですが、大好きな赤羽根Pと2人っきりでいられる貴重なチャンスだ、
という気持ちのほうが勝っています。彼女にとってはLessonと言い
ながらも、思いを伝える
本気の勝負。理想ではなく、
本気のデートに挑むひとりの女です。

期待とは裏腹に、遅刻してこれはLessonだ、仕事だという赤羽根P。
気持ちのすれ違いが大きいあまり、怒る美希。そしてふたりを見守る
雪歩、真、貴音。この現場を目撃したことは、結果的に恋をよく考える
いい機会になりました。

3人とも、友人と恋についてあまり話したことはないと思います。
美希が悲しげな表情をみてはじめて、本気で男性を意識すると
いうこと、恋をするということを目の当たりにしました。

Aパートで
雪歩が美希に向かって恋する乙女だ、とノリで
言ったり、貴音が冷静な突っ込みで美希を現実に戻した時
とは大違い。自分が経験してない恋を本当にしている美希を
うらやましがる雪歩。赤羽根Pを男性として好きだ、という気持ち
がわかり、恋は遠い世界の出来事ではないと知った貴音。
哀しげな顔をしていた真も、赤羽根Pのかわりにデートをしよう
と正装して美希を励まそうとします。3人とも、これでやっと経験
したこともない恋については、スタートライン半歩手前。
直接の経験はなくても、頭でイメージすること
は少しはできるようになりました。
遠い世界の出来事ではないとわかっただけでも、大きな進歩です。

PV内でも、この成果は出てきています。とくにガラス越しに男性に
接しようとしたときに目の前で消えるシーンと、憂いを帯びた顔の
4人。
それは赤羽根Pとのすれ違いで一晩中悲しい気持ちになった美希を
見た影響を、雪歩と真、貴音を受けたと思います。無意識かもしれませんが、
edeNの歌詞に合わせてこの経験をうまく使う美希の姿の想像できます。
もう一つ考えたことは、男性が消えるシーンは恋がまだまだわから
ないことの象徴です。雪歩と真、貴音はこの点は自覚しています。
ヘタしたら、美希のキスが未遂に終わることも
象徴しているかもしれない・・・。(笑)

ここで突っ込みたいこと。
美希、しつこいけど赤羽根Pに果敢にアタック
しているつもりでも、彼は女心に鈍感なんだぞ。
恋に盲目なのはわかるけど、この点はもう少し
センスを磨いてほしい!!!

こう考えると、恋のLessonABCは大成功。フェスも勝ち抜きました。
edeNの歌詞の内容から考えても、恋の成功経験がないことも勝因に
つながりました。

最後に脱線しますが、この文章を書いてみて、恋のライバルという視点で
考えたら美希にはなくて春香にあるものが、少しは想像できたような気がします。
次は今度こそ、春香ネタをからめた話をしたいと思います。































2014年11月24日

前回の記事より。
参考美希考察その⑧彼女は恋のLesson初級編

自分で言うのも変ですが、書いてみて面白かったです。
そこで急にシャイニーフェスタのBDを見直したくなりました。(笑)
グルーヴィーチューンのお話「Music of loveを見直してみると、
美希の恋愛に対する価値観が見えてきそうです。

【みんな恋がわからない。だからおもしろい。】

まず気になる描写をピックアップ。主にAパート。
①美希は恋のことで異常に盛り上がっている。だけど雪歩と真、
 貴音は未知の世界なのでとまどったり不安がっている。
②理想のデート体験と言われながらも、レッスンに協力する赤羽根P。
③雪歩や真、貴音がデート体験中の様子を見た時の美希の態度。

この3つの場面から考えたこと。描写①よりファミレスで会話する4人。雪歩と真、
貴音は恋愛経験がない上に、自分なりの恋愛イメージがないです。edeNをどう
歌えばいいのか攻めあぐねています。

それに対して美希は妄想大爆発。
「ハニーと2人で夕陽を見たり。」
「ハニーと2人でディナーしたり。」
「そして夜には、星空の下で・・・。」
まさに恋は盲目が成せる業。

赤羽根Pをイメージ?しているとは思いますが、お姫様願望が強くて
理想がとっても高い。前の記事と似たような内容とはいえ、学校で
憧れの先輩やクラスメイトの男の子に一目ぼれしたことはなさそうです。
寄ってくる男をたくさんあしらったり、告白する男の子を断り続ければそんな
余裕はなそそうです。ある意味では、そう簡単に恋に落ちないのも
アイドル適性が高いとは言えます。

赤羽根Pを男性として美希は見ていますが、おそらく美希の初恋です。
だけど、アプローチや駆け引きが未熟なレベル。力押しになりがちです。
最初から恋はわからないといった雪歩や真、貴音のほうが冷静です。

続いて描写②のこと。申し訳ありませんが描写③の考察も含みます。
赤羽根Pは美希が提案した恋のLessonABCについて。
彼は戸惑いますが、ステージ発表に役に立つのなら、という
理由で協力します。ここで気になったのは、雪歩と真、貴音の服装。
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この3人の服装は美希からのアドバイスをうけたり、コーディネート監修
をしてもらった可能性が特大です。とくに真。女性らしい服装という
点では以前より
格段の進歩。おしゃれさんの美希の経験とノウハウ
より、3人のよさを引き出すデートファッションを提案しているはずです。
同時に、男性にかわいさをアピールできるように工夫されています。
ファッション誌を読んだだけで簡単にはできません。

3人の場合、それが功を奏しました。アニメ12話で美希相手に発揮した女性の
ファッションを選ぶ目にとまりました。雪歩には力不足と言いつつステージの
ヒントになるなら、と協力する姿勢を示しました。真にはいつもの「やーりぃ。」
と言った姿に対してせっかくおしゃれしたのに、とたしなめました。貴音に対して、
「きれいだ。」と彼女に言ったことを「夕陽が。」でごまかします。そして笑う
貴音。さりげないフォローが、言動の中に入ってます。

一方、3人の様子を見ている美希。複雑な気持ちだと言ったり、ハニーは
プレイボーイなのかなあ、と突っ込みました。最後に浮かない顔で
みんなと顔を合わせず石を蹴ります。美希、あなたは自分に
正直です。プレイボーイという考えも、ある程度は正解。

美希が考えた恋のLessonABCは、彼女が赤羽根Pとやりたいと思っている
デートの理想像を具現化したものですから。
3人が美希が
やりたかったことを先にしたから複雑な気持ちになったり、浮かない顔をするのは
自然です。時間に遅れた赤羽根Pに怒るのもそう。ハニーのバカといいながら、
美希のほうがもっとバカなの。というセリフを吐くの後になって気持ちが自覚
できたからです。

次に赤羽根P。プレイボーイの素質はありますが、
女心に鈍感。
反面、女性のファッションや強みを見る目はあり
ます。天然なところもあり。
このバランスが、765プロのプ
ロデューサーとしてやっていくのに役に立っています。特に、俺
一人で
4人相手はきついとぼやいたり、理想のデートというよりは
ステージに役立つヒント探しだの考えを優先させて協力します。
これは異性としての意識ではなく、プロデューサーとして、そして仲間の
ため、という意識の表れでもあります。よけいな詮索かもしれませんが、
学生時代の赤羽根Pは、彼に好意をもつ女の子がいても、知らずに
スルーしていたのでは、と
突っ込みたくなります。

最後に、ステージに立つ美希と雪歩、真と貴音。美希は赤羽根Pに
お願いをひとつだします。それは
キス。自分の気持ちに正直に
なれた彼女はしたたかに狙っていました。最初はそれに気が付かない
赤羽根P。ステージ後にキスを迫られて動揺します。そして現場を
ほかの765プロのメンバーにみられて
未遂に終わる。
これだけのやり取りでも、美希は恋に盲目だったり、アタック
の仕方が未熟なところが想像できます。妄想が先走って
いる面もあります。(笑)とっても情熱的です。

MUSICを披露するとき、春香に手を引かれる赤羽根Pの後ろに
抱き付く美希。すごい
執念だ。

今回はここまでにします。急に思ったこと。この文章を書いているうちに
なぜ春香をアイドルとしてのライバルでだけなく、恋のライバルとしても扱うのか。
ほとんど私の想像になりますが、書きたいことが思い浮かびます。
近いうちにアップしようと思います。




































かなりヘビーな前回の記事から一転。アホなタイトルですいません。
参考、美希考察その⑦春香は美希のライバルだからその③
今回は、随分おバカな話を書きます。

恋のLesson初級編といえば伊吹翼だろ!!!
という突っ込みとお叱りは受ける気持ちです。

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まあ、彼女も美希と似たところはありますが・・・。

そこで本題。なぜあえて恋のLesson初級編という言葉を使ったのか。
それは、恋愛がよくわからない私が見ても、美希の恋愛スキルは
アイドルスキルと比べて本当に未熟だと思ったからです。

以前、赤羽根Pには春香やピヨちゃんではなく、美希とくっついてほしい。
これだけアタックすれば鈍感な赤羽根Pも気づいてくれるはず。という意見
を聞きました。もしも本当に成功させたいのなら、美希本人がいろいろ工夫
したり勉強しないと無理ゲーになる可能性特大。
自分で面倒を見ておいてえらそうなことは言えませんが、心を鬼にします。
ごめんよ、美希。


美希は春香はアイドルとしてでなく、赤羽根Pをめぐる恋のライバルとしても意識
しています。春香は美希を恋敵扱いしていませんし、765プロの仲間だと思って
います。恋愛で希は春香のライバルだと公言できるほど追い込んだら、
りっぱな無理ゲー攻略者。まさに無理m@s。(笑)
少なくともゲームセンターCXの有野もびっくり。
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アニメ14話以降。美希は赤羽根Pのことを「プロデューサー」から「ハニー」
呼ぶようになりました。まなマス1巻のを読み返しときは、赤羽根Pと律子にとが
められましたが・・・。念のためハニーの意味を調べました。
参考http://www.eigowithluke.com/2010/09/honey/
アメリカではよく愛している人やかわいがっている人に向かって使います。
特に恋人同士や夫婦のように親密な関係で使いそう・・・。

ハニーという言葉を使っている時点で、美希は赤羽根Pをプロデューサーとして
だけでなく、男性としてみています。もう、ひとりじめにしたいぐらい大好き、という
意気込みです。仕事を頑張っている、成果を出していることをアピールするときも、
この言葉を使っています。うれしさのあまり、赤羽根Pに抱き付くこともあります。

ここで注意したいこと。ハニーと言われることには赤羽根Pもある程度は慣れて
いるとは思いますが、抱き付かれたりするとさすがに動揺します。アニメ25
話では、お花見中に春香に「ダメダメ、春香にハニーは渡さないからね。」
と恋のライバル宣言。春香も動揺していますし、赤羽根Pは当然のごとく反応。

美希は積極的に担当アイドルとして、同時にひとりの女性としてアピール
しているつもりです。その反面、赤羽根Pは、彼女を担当アイドルの一人と
してトップアイドルとして導きたい、という気持ちで愛情を注いでいます。
いじわるな言い方をすれば、美希を一人の女性として意識していません。
角度を変えてアプローチしたら、女心に鈍感なのです。

鈍感だからこそ、合宿最終日の夜のシーンより。「誰かのお嫁さんになったり。」
とぽろっ、春香にと言ってしまい赤面させます。合宿後、ピヨちゃんも寂しそうな顔で
「ちなみに、私だって寂しいですからね。」というセリフ。ふたりとも淡いなが
らも彼を男性として意識しています。誠実で仕事熱心なのが赤羽根Pのいいところ
ですが、このシーンから見ると天然なところが目立ちます。

少なくともピヨちゃんは赤羽根Pが女心に鈍感なのは気が付いてます。
春香のほうも、劇場版ではリーダーの立場とはいえ、もっとも信頼を
寄せられていますし、彼の本音をもっとも聞いているはずです。

では美希は、赤羽根Pが女心に鈍感なことに気が付いてるのか。今はそこが気
になります。ここで気になる描写をいくつか挙げます。

①美希はミリオンライブでは100人に告白されたりというセリフを言う。
②アニメ5話では、食べ物を利用してナンパ男を軽くあしらう。
③アニメ12話で、765プロ以外の業界人にかわいいと声をかけられ、
 囲まれる。
④ワンフォーオールでは、「右からズラッと」を告白した男の子をお断り
 するために応用しようとする。

この4つの描写より。寄ってくる男に苦労しません。むしろあしらわないと
余裕が持てないのも無理ないです。天性のアイドル性と、ビジュアルクィーン
ぶりが読みとれます。軽い気持ちで声をかけた男は多いと思いますが、中には
真剣に告白しようとした人もいるはずです。たいていの場合、流れ作業のごとく
あしらったり断るので
愛する男の子の気持ちを学ぶ機会に恵まれなかった
ように思えます。美希もまた、昔からモテモテだったからこそどうすれば、男心を
刺激して振り向かせるのかをよく考えたことがなかったと思います。小悪魔
ぶりはアニメ5話で発揮していますが、これは無自覚の世界。美希本人も、
赤羽根Pと出会うまで男の子を好きになることがピン、とこなかった気がします。

美希のバックグラウンドを少し考えてみました。こう考えると、自分の美貌や
アイドル性に自信があるから、ついゴリ押し気味に赤羽根Pに接してしまうのです。
そして今までが、
男心を勉強する機会に恵まれていません。
これでは、赤羽根Pが女心に鈍感なことに関係なく感情を爆発させがち。わけが
わからずに動揺するのも無理ないです。

美希、自覚ないかもしれないけれど恋は盲目になってないか?

なんだか書いてて面白くなったので、近いうちに続きを書きます。






















2014年11月23日


前回の記事ライバル心とのおつきあい。主に伊織と冬馬から、また美希の考察に
戻ります。今回も美希の春香に対するライバル意識のことです。

美希が抱くライバル心は本当に複雑です。仲間意識とライバル意識を
コントロールしている伊織、春香を玄関口に765プロに挑戦状をたたきつける
冬馬とは、かなり異質です。

【前置きとして、伊織と冬馬の話をもう少しします。】

参考に
過去の記事で書いたライバル心の4つの項目を話します。

①ライバル意識はうまく付き合えばアイドル活動の助けになること。
②自分とライバルの距離が近いほど嫉妬心が出やすくなること。
③ライバル心が大きすぎると、ほかの仲間に気持ちを隠したがること。
④打ち明けたり、カバーしてくれる仲間がライバル心の暴走を防ぐこと。

伊織と冬馬は、項目①と④に助けられてます。②と③のマイナス面が出にくいです。
気持ちを隠さないことで
悪循環を起こさないようにコントロールしています。

そして、2人はライバルにはない自分の強みに気がついてます。このことはライバル心
と付き合うには大事。心のゆとりを保つのにも役に立ちます。

伊織は竜宮小町のセンターとして活躍する場と、他のメンバーを統率するスキルと経験が
美希に勝ります。冬馬はゼロからのスタートになりました。劇場版の影響力が強い765プロ
のアイドルと比べて伸びしろもありますし、リスク覚悟の冒険もしやすいです。男性という、
女性にはない強みが発揮できるメリットがあります。

そして本題。美希の話にうつります。

【絆と愛情、ライバル心、そして嫉妬のはざまで】

美希の春香に対するライバル心は、複雑な気持ちで揺れ動いている分、結果的
には伊織や冬馬と比べて、ずいぶん根が深くなっています。彼女の心の中は、
絆と愛情、ライバル心、そして嫉妬絡み合っていたのです。
ものすごく危ないバランスの中で成り立っています。
見ていて多重人格者じゃないか、と思ってしまいました。

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見方によっては、伊織や冬馬と比べたら、
②自分とライバルの距離が近いほど嫉妬心が出やすくなること。
③ライバル心が大きすぎると、ほかの仲間に気持ちを隠したがること。
というふたつの要素が強くなっています。

このように思った場面を、3つあげます。
①アニメ23話~25話までの春の嵐とニューイヤーライブの準備の時期。
②虹色ミラクルのCDで語られる眠り姫の撮影中のやりとり。
③可奈のことで悩める春香と美希が、洗面台のところで会話するシーン。

場面が①~③に進むほど、ライバル心と嫉妬心が強くなっています。

場面①より。春の嵐の主役争いがありました。春香と美希の様子は対照的です。
ライブの練習にみんなが集まれず精彩を欠く春香。赤羽根Pからもらった大きな
仕事なので、気力充実美希。赤羽根Pは春香の様子が心配になり声をかけました。
ですが春香は不安な気持を言うことができません。まもなく美希が会話に割って
入ります。彼女
このままだと主役を射止めそうだという気持赤羽根Pに
アピールしました。間もなく、赤羽根Pが春香をかばって転落。皮肉なことに、ライブ
の練習でみんなが集まれないストレスと赤羽根Pが目の前で転落したときのショック
が重なって、これまでない迫真の演技。主役争いに勝ちました。ですが、春香の心
はますます追い詰められてます。

ついに春香は、舞台の稽古を休んで、ライブに力を注ぎたいと美希と律子に話しました。
美希は「春香はわがままだよ。」と一言。ですが春香は美希が思った以上にボロボロ
でした。そして「じゃあ、春香はどうしたいの?」と一言。泣き出す春香の様子が、
ただ事ではないと悟りました。

この時点では、美希のライバル心は主に舞台の役者争いが焦点になります。
彼女は主役争いに敗れました。春香の演技は、自分よりすごかったとはっきり言って
ます。稽古をライブのために休むという発言に納得行きません。悔しさが残るとはいえ
なぜ自分が主役争いに挑んだのかわからなくなるのもつらのです。

このときは、ライバル心と嫉妬が比較的小さいです。築き上げた765プロの絆
仲間や応援してくれる人たちが注いだ愛情があるからこそ、負けを潔く認める
ことができます。口に出しませんがニューイヤーライブも大事だとわかっているから、
「じゃあ、春香はどうしたいの?」という言葉が出ました。赤羽根Pのことは心配
ですが、春香に対しても仲間としてフェアな態度で接しています。

次に場面②。美希は撮影がうまくいかず落ち込んでいました。仲間が気になって
悩みを聞こうとしました。しかしプレッシャーで「みんなにはわからないの」。
と言い張りました。この様子を見てお芝居はなくみんなでするもの、と助言する
あずさ。脚本や監督の意図を考えるのも必要だと諭す千早。一人で抱えこまな
いで、と言う律子。この3人と会話で、美希は聞く耳をある程度もてました。
しかしすぐに、春香が声をかけたとき「もうほっといてほしいの。」と怒って
飛び出します。そして後を追いかける春香。

ここからはふたりになります。美希は春香に言った4つの要注意なセリフ。
「春香は、いつも自分のことがわかってないよね・・・。」
「ハニーが、喜んでくれたから・・・。」
「やっぱり春香はすごいの。」
「春香ってホント、わがままな女だよねえ。」
気になりました・・・。春香を仲間として認めていることの証拠ですし、
同時に、ライバル感情と嫉妬がにじみ出ているセリフもあります。

やりとりの中で春香が「だったら私、余計おせっかいさせてほしい。」、
「プロデューサーさんのためなら、私だって協力したい。」と言いました。
赤羽根Pが喜ぶから何なんでもハリウッドに行きたいという思い、ここで
お芝居がうまくいかなかったらハリウッドでいらない、と言われるのか不安
になる、という気持ちをはっきり言った美希にとっては大きな助けです。
春香には打算もいいカッコもありません。だからすごいのです。
春香を信頼しているから、よく知っているから悩みが言えます。

そのあとに美希は、春香をわがままな女と言いました。春香になぜ
わががまな女なのか、とたずねられたらなんでもない、と言ってごま
かしました。春の嵐のときも春香のことをわがままだ、と言いましたが
ごまかした時点で、春香に嫉妬する気持ち大きくなって
います。伊織みたいに吐き出さずにに飲み込んでいます。春の嵐の
古や、公演中に春香へのライバル心や嫉妬が大きくなった
出来事が重なったかもしれません。

とりまく環
境の話になりますが、
赤羽根Pは喜んでくれたと思いますし、業界や
一般層の注目度もさらに上がりました。当然春の嵐は大成功。ほかの765プロの
アイドルも舞台を見に行きました。このように考えると、もし私が美希の立場
だったら、春香へのライバル心を仲間に打ち明ける勇気がなかなか出ません。
かえって他のメンバーまでギクシャクに巻き込みそうな気分になるのです。
見方を変えたら、伊織の感情コントロールスキルはそれだけ高度です。

最後に場面③。可奈のことで悩める春香と美希との会話。印象的なセリフ。
「美希は春香じゃないからわからないや。」
「はっきいってくやしいな。春香はハニーに選ばれたんだもの。」
「でも、いやじゃないよ。美希的には春香のほうが似合ってると思うし。」
「美希も自分のできることをするから、ライブ、がんばろうね。」
これも春香への信頼と、ライバル心と嫉妬、そして春香の力量を認めている証拠です。

4つのセリフ以外にも注目することはあります。それは、
美希の目線は春香を
向くことが少なかった
ことです。まず、
「美希は春香じゃないからわからな
いや。」と言った
ときは
鏡で自分と春香の両方を見ています。悔しい気持ちを話した
とき、春香を見ないようにしています。そして
春香のほうがリーダー
が似合っているといったときは、
哀しげな顔で横目で春香を見ている。最後は
含み笑いをしたあと、みんなの前で見せる笑顔で、ライブを頑張ろうと言います。
美希が立ち去った後の春香の表情。がんばろうと言われても、釈然としない顔をして
いました。さすがの春香も、美希も無理して心に余裕がないのでは、と疑問に思いたく
なりそうでうす。

このときの美希の哀しげな顔。眠り姫の時には春香に赤羽根Pが喜ぶから
ハリウッドに行きたい、と言ってました。ですがこの時は、ハリウッド行き
が決まってみんなに褒められるより、赤羽根Pに選ばれたほうがいいと
言ってます。確かにハリウッドは、まなマスよりオファーがきて出演が決まった
描写があります。ですがアリーナライブのリーダー就任は、
直接赤羽根P
からの指名。
今の
赤羽根Pは、アリーナライブでみんなが輝ている姿が
見たい気持ちが強くなっています。リーダーの春香と会話することが多いとは
いえ見方によっては、これも赤羽根Pに認められていることにもなるのです。
美希にとっては、春香のほうが全体をまとめるリーダーに向いていることが
わかっているからこそ、気持ちは複雑なのです。鏡越しに美希は春香じゃない
からわからないや。という場面が、それを暗示しています。なぜ美希でなくて
春香なのか、を改めて認識させられたように・・・。
ショックが大きそう。

哀しげな顔とくやしいという一言から、、赤羽根Pに認められたい、彼の前では
一番のアイドルでいたい美希の口惜しさが出ています。春の嵐や、眠り姫の時に
比べて、心の余裕が感じられません。随分追い詰められてます。春香以外
のメンバーとのからみや、これまで培ってきた信頼や絆、愛情の貯金があるから
こそ、合宿中では伊織以外しかライバル心を見抜けなかったと思います。
765プロがトータルで見たら好調なのも、ライバル心が出にくい原因です。

同時に信頼や絆、愛情の貯金があるからこそ、悩める志保に春香はちゃんと
答えをもってくるから、といえたのも大事。そして立て続けに
春香は美希の
ライバルなのかもと
言いました。間髪入れずに伊織の突っ込み。これも注目。
「あら、あんたもたまにはまともなこと言うじゃない。」
というセリフ。これは春香は美希のライバルなのかもの返答。
伊織はやはり美希のライバル心を見抜いていたのです。同時に、
みんなに言わないから溜め込んで心に余裕がなくなっていること
も、彼女自身の経験からわかっていたのです。待ってました、
という気持ちもあったはずです。それでも美希は、
「んー。たまには余計なの。」
と伊織に言い返します。もしかして美希は、周りに相談することが
案外苦手で、ひとりで気持ちを抱え込みやすいかもしれません。
短いやりとりでここまで想像できるのがおもしろい。言い返された
時の伊織の顔も余裕を感じますし、美希が春香と会話したのも
知っている可能性があります。きちんと美希のストレスコントロール
もサポートしたのです。

最後に。今回はとても長くなりました。お話した通り、美希のライバル
心はとても複雑です。同時にそれは、過去に書いた文章
美希考察その②春香は美希のライバルだからで書いたように、
春香から学ぶことがあるからこそ、ライバルとしてみるのです。
絆や愛情の中で出てくる嫉妬は、春香から学ぼうとするからこそ
出てくる産みの苦しみでもあり、それだけ春香との距離が近い
ことを表しています。劇マスの美希もまた、試練の真っただ中です。