2015年04月10日
美波のまとめ役の手腕はすばらしいの一言。
焦ってもっと練習を、と主張する未央をうまくコントロールする
姿はお見事です。
美波のスペシャルプログラムの本当の目的。
それは凛の言葉通りみんなの気持ちをひとつにするため。
美波は勝手なことをしてごめんなさい、と卯月、凛、未央に言いました。
一見スペシャルプログラムは未央の言った通り、全体曲の練習とは
かけ離れているように見えますが、実はそうではありません。
大きな特徴は、リレーや2人3脚、長縄跳びといったチームワークが要求
される競技が多いです。
全体練習でほとんどのメンバーがダンスが合わずに悩んだり、うまくできるのか
不安になっています。それでも美波がスペシャルプログラムを行う決断をしたのは、
今はフィジカル面よりもメンタル面を改善したほうが早道になる。
そうでないと、なぜ武内Pは合宿途中に全体曲の話をしたのか、という話になります。
ここからは私の想像を交えたお話です。
武内Pがアイドルに要求するハードルを一言でいえば、
実力より少し上のハードルだが頑張れば手の届くレベル。
美波とふたりきりのときに言った、
「そうですね。確かに大変かとおもいます。」
「ですが、ただ参加するのではなく、もう一歩新しい階段を皆さんと
登ってみませんか?」
「私もこの姿を、見てみたいと思っています。」
この言葉は武内Pのプロデュース方針そのまんまじゃないか、と思いました。
たとえば、卯月、凛、未央をまだ早いと言いつつもバックダンサーに
抜擢したり、CDデビュー先発隊にも指名しています。
CANDY_ISLANDのテレビ出演もそう。とくにかな子と智絵理に
かかるプレッシャーは相当なものですが、乗り切ることができました。
みくと李依菜が共同生活をする案を採用することも、ふたりに作詞を
任せた上に練習不足を知りながらもステージに送り出したときもそうです。
これらの描写を思いうかべると、武内Pの方針に納得いきます。
武内Pは、シンデレラプロジェクトのメンバーが降りかかったハードルをクリア
していく姿を見続けて、彼女たちへの信頼が深まったことでしょう。
合宿以前に、合間を縫ってレッスンを重ねているとしたら個人差はあるとは
いえ、フィジカル面の実力は向上しているはずです。全体曲は体力とスキル面
ではがんばれば不可能ではないと考えているのかもしかもしれません。
同時に、武内Pはよくわかっています。ニュージェネレーションズを筆頭に
少人数ユニットでのデビューはあっても、全体メンバーの曲はこれが初挑戦
であることを。だからこそ、各々のユニットの枠で終わらずに、メンバー全員が
みんなの気持ちをひとつするという課題を与えたのではないのでしょうか。
そのような気がします。
もうすこし話を進めます。なぜ美波をまとめ役にしたのか。
これも想像の範囲になりますが、美波はラクロス経験があることも理由の
ひとつになりそうです。私はラクロスはよくわかりません。
参考に見たサイトがあります。ここをクリックしてください。
よくわからない私が言うのも変ですが、ラクロスは集団プレーのスポーツ。
もしかしたら美波は全体曲の合宿と似たようなシチュエーションを
ラクロスで経験したのかもしれません。チームを組むとき。練習がうまく
いかない。チームワークが乱れる、慣れないメンバーと息が合わないetc・・・。
悪い状況を打開するのにえらい手馴れているなあ、と見ていて思います。
たとえば焦る未央を毅然とした態度でいさめます。
感情が爆発しないうちに休憩をはさんでみんなをクールダウン。
スペシャルプログラムはダンスの全体練習とはかけ離れたもの。
とくに全体練習とかけ離れたことをするのはリフレッシュに効果的。
気分が乗らずに練習を続けても悪いパターンを体が覚えてしまい、
挽回が大変です。その甲斐あって、みんなで助け合ったり、うまく
いかない人を応援する余裕ができました。
劇マスの春香と比較すると、精神論重視ではなく理にかなったやり方で
メンバーの結束力を高めたのが高ポイント。春香は美波に劣っているとは
決して言えませんし、765プロの絆と信頼が彼女を助けました。美波は
春香とは違い、メンバー全体の団結力がまだ不十分なところからスタート。
精神論だけでなく、合理的にメンバーをまとめる手腕も求められた。
こればかりは本当にケースバイケースです。
美波は過去にラクロスのチームでまとめ役になったり、後輩を育てることも
経験したんじゃないかなあ。そんな気がします。
今回はここまで。駄文になりました。
2015年04月08日
ホントです。
デレアニ1~12話までみて思ったことはいるいろあるのですが、
なかなか書き表せない。またじっくり見直します。
いまさらになりますが、杏が気になっています。
杏はほとんど寝てばかり。まともにレッスンを受けている描写がみえません。
一見怠け根性むき出しのような言動ばかりです。
だけど、それだけで判断したら、彼女のことを見誤りそうです。
はっきりいって、杏のことはまだ知らないことばかり。
少なくともデレアニ1~12話を見た時の印象は、
①ものすごく頭がいい子である。
②まわりをよく観察している。
③ものすごく効率を考える。
杏がただの怠け者では、シンデレラプロジェクトに選ばれるとは考えにくい。
そんな気がします。とくにものすごく効率を考えるというスタンスが、
最大の強みかもしれません。
いじわるな言い方をすれば、有能な怠け者。
すいませんが、話を脱線します。
有能な怠け者、という言葉から、不覚にもヤン・ウェンリーを思い出してしまいました。
杏は印税生活を口癖にしているアイドル。ヤンは軍を退役し歴史研究科になりたい人。
だけど言っている言葉とは裏腹に、まわりはそれをどんどん許そうとしなくなっている。
スケールがあまりにも違う2人ですが、思わぬ共通点がありそうです。
これはあくまで余談。考察するとものすごく話が長くなります。
ここで話を戻します。杏にからんだ気になる描写をピックアップ。
Ⅰ:9話でかな子、智絵理とテレビ出演したとき。
Ⅱ:12話の合宿で曲の追加があると知ったとき、皿を割った智絵理を
気にかけた。
Ⅲ:追加の全体曲を練習するとき、割に合わないときっぱり言った。
(結局はすることになったが・・・。)
Ⅳ水鉄砲で、最小限の動きできらりとみりあ、莉嘉を狙い撃ち。
これだけみても、まわりをよく見ていたり、合理的に物事を進めようとする
彼女の姿が思い浮かびます。ただの怠け者ではなく、彼女は頭がよいから
こそ、物事がおおよそ予測できてしまったり、先が見えてしまうのでは、と
勘くぐりたくなります。
もう少し深く突っ込みます。9話のテレビ出演のときのこと。相手は先輩である
幸子と紗枝、友紀の3人。不利な状況になっても粘る杏たち。とくに気になったのは、
役割を智絵理に丸投げしているところ。マシュマロキャッチのときも、クイズで花の
ことがわからないときもそう。投げやりではなく智絵理が力を発揮する分野をすでに
知っているかのようです。結果的には、決定的な敗北やショックはまぬがれています。
勝つためには仲間に頼ることも迷いがありません。
そしてクイズ+滑り台のゲームのとき。弱気になっているかな子と智絵理がいる
にもかかわらず、高難易度の問題を正解する杏。高校レベルの物理の問題を
あっさり解く頭の回転のよさ。劇中劇?のアニメ問題も難なく正解。チャンスだと
押せ押せの杏。さすがに紗枝とのファッション対決では自然体すぎましが、
自分が得意な分野と捨てる勝負をわかっています。杏は頭脳戦では効率的
に動いてくれるかもしれません。注意することは、外から強いプレッシャーを
かけないと力が出ない可能性があること。幸子、紗枝、友紀との対決では
バンジージャンプがいやだ、という気持ちに正直になったことも、引き分けに
持ち込めた原因です。
逆転賛成と宣言した時の顔は本当にいきいきしています。
さりげなくかな子にバンジージャンプは本当は
怖いんでしょ、と突っ込んだのも高ポイント。(笑)
つぎに12話の描写。346フェスの準備のための合宿。追加された全体曲のことで
不安な気持ちになりますリスクが高いから不安という意見も。それでも杏は智絵理が
皿を割った時に「大丈夫?」と声をかける余裕があります。「大丈夫?」と言える
心の余裕は美波が提案したゲームに乗って楽しめたことにも、つながります。
美波の提案に乗れた余裕があるから、弱気なセリフを吐くことがなくなったかも
しれません。もしかしたら、意外と柔軟に対応できるタイプなのかもしれない。
そんな気がします。
別の見方ではとリスクが高いから不安だ、と言ったのはこれも彼女の思考パターン。
いきなり追加曲を加えて冒険するよりも、今まで練習した曲の完成度を高めるのが
効果的と判断したことにはかわりありません。
もうひとつ。見ていて面白いのが水鉄砲で遊んでいるとき。きらり、みりあ、莉嘉を
狙い撃ち。木陰で「動いたら負け。」と笑いながら言う杏。ここでも最小限の労力で
最大の成果を出す思考全開。夢見る印税生活は、このスタイルを突き詰めた形なのか?
何回見ても、このシーンは合理的なやり方だ、と不覚にも思ってしまいました。
私はジョセフ・ジョースターやアバン先生のような頭脳プレイキャラが好きなので、
彼女の頭脳プレイ?につい目がいきました。
杏の頭の中では、究極的には「働いたら負け。」という思考もこのジョセフの
発言に通じるものがあるのだろうか。個人的には気になります。
余談。12話の水鉄砲シーンは何回見てもおもしろいです。みんなはどこ、
と言いながら歩き回るきらり。防水性の傘で水鉄砲の直撃をかわす蘭子。
ノリのいい卯月、凛、未央、アナスタシアなど。みんなの性格がでています。
これだけでもいろいろ考察できそうです。
2015年03月29日
デレアニの感想は現在まとめ中。まだ時間がかかります。
劇マスみたいに、スルメのごとく何回も見るごとに発見があります。
本当です。
いきなりで申し訳ありませんが、本題に入ります。
久々に歌の考察。ネタはFAKE SELF×TRUE SELF。
過去に書いた文章美希考察その➉美希はね、本当は怖がりさんなの。
の後なので、思わずニヤリ、としてしまいました。
内容も重複したり関係しているところもたくさんあります。
(もしよかったら、この記事も読んでいただくと幸いです。)
この歌ははっきり言って、肝心なときに本音がいえない美希そのものです。
美希が本音を言えない具体的な描写をざっくりと。
①赤羽根Pにもっとドキドキしたい、ワクワクしたい。アイドルとして
キラキラしたいと打ち明ける前に頑なになっていた。
②シャイニーフェスタのMusic of love。仕事ではなく、ひとりの女性と
してデートをしたかったのにわざわざ遠回りなやり方をしてしまった。
③春香にライバル宣言したかったのに、自分が弱気なときはごまかした。
これも美希考察その➉美希はね、本当は怖がりさんなの。で話した内容。
本音に従わないと前に進めないのに、しらないうちに遠回りをします。
無意識に思ったことが伝わらない、かなわないと感じて弱気になります。
それでも、最後には難産になりながらも本音を表現することができました。
FAKE SELF×TRUE SELFは好きな男性に思いを伝えられずに葛藤する
女性の気持ちを歌にしたもの。美希でいうなら赤羽根P。
1回~2回聴いたときはこう思いました。
あとで何回も聞き直したら、急にひらめいたことがあります。
「この歌はいざ、という時に本音が言えない美希の思考そのものだ。」
歌詞でもそれを連想させるところがいくつもあります。
少し歌詞を変えたら、ヘタすると春香へのライバル心が伝わらないことへの嘆き
を連想させる内容になってもおかしくない。そんな感じがします。
ほかにもある美希が本音を言えないシーンを思い浮かべるのにも応用できそう。
FAKE SELF×TRUE SELFの歌詞より。
「これはまんま美希らしいな。」と思ったところをピックアップ。
①「届きたい 届かない・・・」のところ。
終盤では「届かない・・・届きたい」になっている。
②「強がりなFAKE」と「臆病なTRUTH」。
③「本当の気持ち全部 伝えたいのに」
④「膨らんでいく想いが 決めてた 答えを壊すの」
⑤「飾らない言葉だけ 伝えたいのに」
⑥「近付けば近付くほどに 測れないココロの距離」がリピート。
ああ、やっぱりなと思ってしまいました。
美希の本音は、強い想いからきています。「これだ。」とおもったら一直線なぐらいに。
キラキラしたアイドルになりたい手段として、竜宮小町に入りたいと思ったとき。
赤羽根Pへの恋心も、春香へのライバル心もそう。
想いは強く、答えがシンプルだからかえって本音をさらけ出すのが怖いのです。
本音を言う、というのは相手とのココロの距離を縮めるということ。
自分の想いが伝わらないときは、心が折れてしまうかもしれません。
それを美希は極端に恐れているのでは、と思うことがあります。
竜宮小町に入りたいと律子に言ったとき、それはできないと言われてやる気を
なくしたぐらいですから。
だからこそ、自分の本音を頑なに守ろうとする。
シャイニーフェスタで恋のLessonABCを続けている最中でもそうです。
春香へのライバル心を言いかけたときも。
ムリヤリ何でもないようにふるまったり、本音と逆の言動をとります。
しまいには怒りを表したり、不満を言う。この態度は美希の強がり。
平常時はよほど注意しないと、まわりは彼女の本音に気が付かないのです。
逆に言えば、怒りや不満を表した時の多くは美希の本音がむき出しです。
この段階になって、まわりの助けが入ります。怖くて言えない本音を話せます。
測れないココロの距離を光に変えるには、徹底的に追い詰められるという
プロセスを美希は通りがちです。これは大変なことです。
これでやっと本音が、「届きたい 届かない・・・」から
「届かない 届きたい・・・」になるのです。
ここからは、私の想像がたくさん入ってたお話です。
いじわるな言い方になりますが、美希が本音を言えないのは律子に竜宮小町に
入れない、と言われたことすら拍車をかけたうちに入らないかもしれません。
それぐらい、美希がよほど追い詰められないと本音を言えないという思考は根深い。
アイドル活動をする前から、ずっとこのことに悩んでいたのではないのでしょうか。
確かに美希は天才肌だと言われています。物事をそつなくこなします。
男子にもモテます。学校の友達にはうらやましがられます。
その反面、相談事をうまく言えないことが経験があることも考えられます。
たとえ悩みを打ち明けても、マイペースな上に物事をそつなくこなすように
見えるから、「美希の場合は大した問題じゃない。」と言い返されて
つらい目にあったこともあるでしょう。このような経験があったから、
本音を言いづらくなった。この可能性はあります。
そして気持ちもむなしくなった。ドキドキワクワクできるものに飢えていた。
そう考えると、部活や勉強に希望をもって打ち込むクラスメートが
うらやましかったのではないか、という想像もできます。
だからこそ、本音を隠さない春香がうらやましかった。
この気持ちも、ライバル心が出てきた原因のひとつになると思います。
春香をわがままだといったのも、自分勝手なわがままというよりはむしろ、
自分の気持ちにいつも正直である、という意味のわがまま。
肝心なときや追い詰められたときに本音が言えない美希にとっては、
到底できないこと。それを春香はたやすくやっている。
その上ライバル心を持たないで自分に接するから、ココロの距離が
わからない。最後はアリーナライブ本番直前にやっとライバル宣言を
できましたが、やはり相当な難産です。
赤羽根Pもそう。春香と同じように本音にしたがって生きている人間です。
自分の気持ちに正直でかつ、誠実だから信頼を得ることができます。
アニメ12話で本当の気持ちを言えたときは、心からうれしかってでしょう。
あくまでも、プロデューサーとアイドルとしての関係としてはそうです。
ですが、恋愛要素を含めて考えたら状況は異なります。
美希は赤羽根Pに果敢にアタックしますが、空回りになるばかり。
それどころか赤羽根Pはあとあと春香に構うことが多くなります。
春香を恋のライバルと考えて嫉妬したり、奪わないで、と言います。
ここからは酷な言い方かもしれませんが、あえて言わせてもらいます。
赤羽根Pと美希の決定的な違い。しつこいようですが赤羽根Pがいつも
自分の気持ちに正直なら、美希は肝心なときや追い詰められたときは
本音が言えないこと。もしかしたら彼女は無意識にこの違いを感じ取っている
のかもしれません。もしかしたら不釣り合いかもしれない、という恐れもあります。
でないと、アプローチをかけるときは美希のほうが不利になる場面が多いことに
説明がつきません。
いくつか例をいいます。
①仕事のときは、公私の区別をつかずにハニーと言います。
そして律子に怒られます。
②シャイニーフェスタのときもそう。恋のLessonABCはわざわざ自分が
最後の順番になります。遅刻した赤羽根Pに怒り心頭。あとで自分が
一番デートをしたかったことに気が付く。
③ゴリ押しになるのはいいけれど、いいところでジャマが入る。(笑)
(ご褒美のキスが未遂に終わったこと。赤羽根Pが対応に困る。)
まるでひとり相撲になったり、遠回りになる道ばかりです。
なぜ想いが伝わらないのか、よく考える時間があったほうがよさそうです。
今回はFAKE SELF×TRUE SELFから考え付くことはここまで。
美希の本音が言えないクセは、春香へのライバル宣言で克服できたとは
私は思っていません。それは765プロとバックダンサーの絆に守られた
環境だから言えた一面があります。
そう考えると、真の意味で本音が言えない自分から脱皮できたかは、凛が武内Pに
「逃げないで!!」
と怒鳴りつけられたがごとく、もっと厳しい状態で試されることも考えられます。
本音を言うことは、相手だけでなく自分に対しても逃げないこと。
凛と未央、武内Pをつなぎとめたのも、本音の言い合いが大きなカギでした。